中中と鳴く灰色の憎いやつ

最近慧輝宅では侵入者に悩まされております。
夜中を狙っては食料を食い散らかし、意味のない足音を残す灰色の憎いやつ。


存在の確認以来、その実態を中々見せてくれなかったのですが、ついに母が遭遇。かくして、私を含めた男性陣が捕獲作戦に乗り出したのでありました。
それはまるで引越ししている最中のように散らかった台所。ところどころにあるやつの痕跡。ついに食器棚と壁との間に2つの丸い目を発見した彼。棒で追い出し作戦に入ります。私は出口とおぼしき場所で紙袋を持って待機。


ところが、奴はそんな装備をあざ笑うかのように、紙袋の隙間を縫って逃走。わずか体長10センチ前後の体なのに、体が硬直する私。


前に同じ種族を可愛いがった経験もある。顔もそんなに変わらないし(どちらかといえばつぶらな瞳ではある)、すばしっこさも多分変わらないはずなのに、目の前を走る姿に何をおびえてるんだ私は!!


結局、奴は逃走に成功。結局奴にあざ笑われた格好の人間。


食い散らかされた食料と、その副産物を残して。




…今回は小説風に書いてみました、鼠との攻防。