歯ブラシが上手く当らないんですけど

6ヶ月検診に来ていた患者さんへ、久々の歯磨き指導をした時の事。皆経験あると思うんですが、やはり歯ブラシがやり易い場所とやり難い場所ってありますよね?まして、歯磨き指導なんて、歯医者以外でしてくれる所なんて皆無に近い。皆自己流なんですよ。で、改めてこうやるのが正しいんだよ、なんて言われても青天の霹靂。
今回の患者さんは50代後半。外見はともかく、気持が若い人。でも、やはり歯磨きは苦手らしく、上手く歯ブラシを当てられない。その最も難関が、左下の内側。舌が蠢いてる上に、手の位置も判りきれないんです。で、歯ブラシの毛の部分が、磨きたい歯に直角に当ればいいんですが、これが全く当ってない。磨いてる手を、もう少し左にずらせば当るんですが、何年もの習慣は中々修正出来ず、すぐに手は右へいっちゃうんですね。
で、最終手段として、顔を少し左に向ける事にしました。しかし、これでも鏡が逆になっちゃうので本人も右も左も判らない。
「手をに向けるんですよ。あ、また歯ブラシが来ちゃいました…もうちょいですね…ううん、そっちはです…顔をもう少し…ううん、それはです…また手がに行ったのでもう少しに行ってみましょうか」
…会話だけでは訳判んないや。この会話を聞いてた他のスタッフも、何となくおかしかったみたいです。…文章で伝えるのは中々難しいです(^^;)。
最後は、ようやく納得してくれました。