恩師の訃報

一ヶ月に一回は定期的に電話してくれる友人から、久々連絡がありました。高校の時からの腐れ縁で、何だかんだ言っても古い付き合いになる彼女。そんな彼女から聞かされたのが、私の高校一年の時の担任だった先生の訃報。まだ、そんな年齢じゃなかったはず…(定年は過ぎているのですが)。
去年の12月だったそうで、彼女も高校の会報で知ったので、原因とかは判らず。

クラス担任で小、中、高と通じて、トップクラスで好きな先生。
そもそも、その先生をはじめて見たのは、入試に受かってからの高校の入学説明会。その中で颯爽と?登場した先生は、通学の話をした中でこう言ったのです。
「僕はー、バスで通ってるんですが、いつも道が混んでて、"都バス"の癖に全く飛びません
緊張して聞いてた新一年生は苦笑い。正直、母と「この先生が担任だったら微妙だねー…」。
果たして、入学してみると、見事その先生が担任でした。
でも、凄く親身になって話を聞いてくれる先生で、入学当時に全員の生徒を個人面談してくれたのですが、中々団体になじめなかった私に、「自分に自身を持って」と言ってくれました。
学校行事にも熱心で、合唱コンクールなど、放課後の練習にも付き合ってくれる先生でした。卒業後クラス会をやるときも、忙しいでしょうに、時間を作っては必ず駆けつけてくれました。こんな先生だったからでしょう、クラス会の出席率は凄い高かった。愉快なクラスでした。


「先生が定年になったら、"お疲れ様クラス会"やろうね」


私が引っ越して住所が判りにくくなったのと、クラスの人との個人的な付き合いがあまり無かったから、クラス会の知らせは来なくなってしまったのですが、出来たのでしょうか?電話をくれた友人にも、返す言葉が見つかりませんでした。
高1の時、この先生が担任でなかったら、高校時代って楽しかったのかなぁ…と思ってしまうくらい大きな存在でした。

…安らかに、眠ってください。