100万円の行方

ある患者さんが、会計の時、保険証を入れるケースを忘れていきました。
とにかく大事なものなので、その患者さんに電話して、預かってる事を伝えて取りに来て貰うことにしました。とりあえず保険証ケースは現金が納められてる所に保管。
果たして、夜になって、その患者さんがいらっしゃいました。丁度近くにいた私が、そのケースを患者さんに渡すと、
「あれ?」
「?」
「ここに、100万円挟んでなかった??」
なに??ひゃくまんえん………???
(えっ!?)
「(冷静を装い)いやぁ………(しどろもどろ)」

「(……無かったよなぁ……」)


……沈黙……
すると、そんな私の反応を楽しんでか、
「入るわけないじゃん!」
と、患者さんはにっこり。
「ですよねぇ??(ほっ)」
と、苦笑いの私。
まぁ確かに、かなりケースは薄かったから、100万円が入るわけ無いなぁ…とは心のどこかで思ってはいたのですが……ホントだったらどうしよう…とか思っちゃったじゃないですかぁ!!!