怖い所?

初診の予約を取りに電話がかかってきた時のこと。
小学2年の子のお母さんで、子供が虫歯になったみたいだから診て欲しいと。
「でも…」
とそのお母さんが言う事には、虫歯を作りたくなくて、子供には歯医者を「怖い所」と教え込んでいたらしい…具体的には判らないけど、「痛くされるよ」とか、「注射されるよ」とか、「ドリルで歯を削られるよ」とか言ってたんですかねえ。その弊害か、医者全般に恐怖心を持ってしまったとの事。
うーん…気持も判らなくは無いんですけどね。でも、何か歯医者って、悪い事をした人が来るみたいなニュアンスで話される時って無いですか?以前、知り合いにこんなメールを送りました。

子供は、本当に真っ白。「歯医者が痛い」とか、「怖い」とか、考えてもいないと思います。
最初はタービンの大きな音を怖がっている子でも、こちらが丁寧に説明してあげて、何に使うかが判ってくれれば、子供なりに納得してくれます。たとえ3歳のお子さんでも、ちゃんと麻酔させてくれますよ。
……でも、初めてなのに、異様に怖がる子とかいます。勿論、歯医者の独特な雰囲気、緊張感、先生のマスクなど、怖がる理由も判ります(私自身がそうだった)。でも、お母さん、お子さんにこんな事を言ってませんか?
「いい子にしてないと、注射して貰いますよ」
「ちゃんとやらないと、先生に痛くして貰いますよ」
実は、これが怖がる大きな原因を作っている事も多いんです。子供の中で歯医者=罰(悪者)という図式が出来てしまうのではないでしょうか。お母さんも含めて、大人の方が怖いのも判ります。でも、歯医者は悪い事をして行く所ではないはずです。もし、思い当たる事があれば、考えてみてくださいね。

「歯医者ってね、悪い虫歯をやっつけてくれる場所なんだよ」

どう思いますか?ま、虫歯にする事が悪い事だという事もありますけどね。